昨年11月、パリの写真フェアで発表され、世界各国の読者たちを驚かせた写真家・森山大道氏の最新刊『Daido Silk』。その国内での販売が1月25日(水)、都内の蔦屋書店ほかで始まりました。

60年代にグラフィックデザイナーから転身し、以来今日まで数多くの傑作写真集を発表してきた森山大道氏が、20世紀美術の巨匠アンディ・ウォーホルに触発されて始めたシルクスクリーンは、アート作品にも頻繁に用いられるプリント技術のひとつ。森山氏の活動歴を語る上では欠かせないもうひとつの表現手段です。

『Daido Silk』は、その名のとおり、表紙を含む全ページ、全収録作品がシルクスクリーン印刷という、森山氏にとっても初、また、一冊の写真集としてもおそらくは初めてのユニークな試み。そのアイデアを完璧な形で具現化したのは造本家・町口覚氏による精緻を極めた造本設計と、同氏を中心とした作り手たちとの息の合ったコラボレーションでした。

衝撃的と謳われたデビューから2022年最新作まで、膨大なイメージの中から選ばれた森山氏の代表作の数々。シルクスクリーンだからこそ生み出しえた森山作品の新たな表情とその魅力を、ぜひ手にとってご確認ください。

 

森山大道写真集『Daido Silk』
著  者:森山大道
造本設計:町口覚
デザイン:浅田農、清水沙良(MATCH and Company, Ltd)
判  型:タテ254mm ヨコ185mm 
ページ数:本文96ページ 収録作品:45点
仕  様:布製PUR無線綴上製本、スリーブケース入り
言  語:日英表記
表  紙:黒表紙、白表紙の2種
発行総数:黒表紙500部、白表紙500部
※本文は共通。黒と白の絹の表紙に印刷されている著者の言葉(英文)が異なります。
販売価格: 18,700円(税込)
発  行:一般財団法人森山大道写真財団
制  作:BLD未来出版事業部
販  売:bookshop M
印  刷:株式会社誠晃印刷、株式会社プロセスコバヤシ
製  本:株式会社ブロケード

©︎2022 DAIDO MORIYAMA PHOTO FOUNDATION, BLD FUTURE PUBLISHING DIVISION
BOOK DESIGN ©︎2022 MATCH and Company, Ltd

初回配本は終了しました。
第2回配本は3月22日予定です。